【丸冨水産】 [赤ちょうちん]
初夏の日射しは強烈
どうかすると夏かと思うほど暑い。
少し歩けば汗が出る。
もっと歩けば息が切れる・・・。
「歩いてたら魚屋があったんですけど、奥が居酒屋になってるみたいなんですよ」
外から帰ってきた隣の席の若い同僚が、クリアホルダーでバタバタ扇ぎながら言った。
魚屋に併設の居酒屋。よさそうではないか。
ぜひとも行ってみようではないか。
先日紹介した「お好み焼き カープ」の路地を隔てて隣にある「丸冨水産」。
魚屋脇の路地を入ると居酒屋の入口がある。
海の家を模したような店内。
テーブルにメニューは置いていないので、
店内に張り巡らされた短冊のメニューと梁から下げられたホワイトボードを眺める。
生ビールと、「バラフ」(400円)という野菜、オコゼの刺身(1000円)、アナゴ天(1700円)をいただくことにした。
バラフは、佐賀大学農学部が開発した野菜だそうだ。
同僚はテレビで見た覚えがあるという。
みずみずしい緑色に、細かい水滴が美しい。
「塩がかかってるのが溶けたんですかね」同僚が手を伸ばす。おい、触るか、手で?
「あ、違う」
水滴ではなかった。水滴がついているように見えたが、もともとこういう透明な粒のついた肌?なのだ。
何の調味料もかかっていないとのことだが、しょっぱい。しっかりした塩味がする。
土壌の塩分を吸い上げる植物なのだそうだ。
草のほろ苦さととシャクシャクした舌ざわりが心地いい。
カリウムやカロテンを多く含み、生活習慣病予防に効果的だという。
「おおっ!」
運ばれてきたオコゼの刺身を見て、思わず声が出た。
まるまる一匹、姿造りになっている。
身は淡白だが、弾力があって確かな歯ごたえを感じる。いいオコゼだと思う。
この質で1000円なら安いといっていいだろう。
頭と骨は、500円で唐揚げにしてもらえるそうだ。
「おおおっ!」
さらに声が出た。アナゴ天が、でかいのだ。三分の一くらいお皿からはみ出している。
携帯電話を脇に置いて撮影してみた。アナゴの大きさを実感していただけただろうか。
切り分けられてもおらず、キッチンバサミが添えられている。
これで自分で切るわけか・・・。
「熱い!」
身が厚くて柔らかい。非常に贅沢な食べ心地だ。二人でつついてもずいぶんと食べでがある。
私たちが入ったあと、どんどんお客さんが増えてきてお店の中は大賑わいだ。
入口まで来て、満席を告げられて去っていく人もいる。
背後のテーブルのお客さんが店員さんを呼び止めた。
「ハマグリ、でかい?」
店員さんは「ちょっと待ってね」と魚屋のほうに小走りで駆けていく。
すぐに戻り、「オバケではないけどでかいですよ」。
今日のハマグリはどのくらい大きいんだろう。
そしてオバケだとどれほどなんだろう・・・。
気になったが、よく見えなかった。
「オバケなハマグリってどんな大きさなんでしょうね」
同僚も、店を出てからもずっと言っていた。
今日の一言
「大きいことはいいことだ」
規模の論理とかそういうことではなく、やっぱり、大きいものを見ると心が浮き立つんだよな・・・。
紹介するお店も徐々に増えてきたが、私が今つかっているのが
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本日のお店
店名 丸冨水産
住所 千代田区神田鍛冶町3-7-33
TEL 03-5209-0322
地図はこちら営業時間
月曜日~土曜日
11:00~14:00
16:00~23:00
定休日:日曜日座席 カウンター6~8名、テーブル48~50名くらい
客層 サラリーマン。神田のほか、大手町や日本橋のほうからやってくる人も主なメニュー
穴子天 1700円
たら子 1500円
ハラミジャンボ 1300円
アオリイカ一夜干し 600円
海老フライ 1880円
メカジキステーキ 1500円
アジ姿造り 800円
生サバ刺 1000円
おこぜ姿造り 1000円
貝類盛合せ 3500円
イカリング 500円
タコ唐揚 580円
ホタテとカニのポン酢 600円
丸冨盛トロ・ウニ・イクラ 1800円
ウニとイクラのぶっかけ寿司 2800円
アサリの大漁蒸 600円
トロ鉄火巻 600円
イカ塩辛 350円
牛コロッケ・カレーコロッケ 各150円
まぐろアゴ肉 680円
まぐろのど肉 700円
サバ文化干し 500円
佐賀大学バラフ 400円
ねぎ味噌やっこ 300円
タタキキュウリ 300円
冷しトマト 300円
パリパリキャベツ 300円
ドリンク
生ビール 420円
チューハイ・ウーロンハイ・抹茶ハイ 各380円
レモンサワー・カルピスサワー・巨峰サワー・ゆずサワー 各380円
生レモンサワー・生グレープフルーツサワー 各400円
グラスワイン(赤・白) 各380円
玉葱サワー 480円
玉葱ハイ 400円
金魚サワー 500円
芋焼酎 380円
麦焼酎 380円
日本酒(冷・熱燗) 各400円
生酒 550円
ウィスキー 400円
豆乳酒 550円
豆乳 400円
ウーロン茶 250円〈こだわりチェック〉
・看板娘はいる? 元気な女の子がいます。
・ランチはドリンク付? セルフでお水とお茶があります。
・ランチタイムは禁煙? 喫煙可。
・トイレは快適? 洋式が1つ。
・ビールの銘柄は? アサヒスーパードライ。
〈豆情報〉
魚屋が併設された海鮮もの中心の居酒屋。
魚介は大きく、皿は大盛りばかりだ。
ボリュームと味に驚き満足して繰り返し訪れるお客さんが多い。
サラリーマンが会社帰りに立ち寄るほか、接待での利用や外国人をもてなすなど、幅広い目的で支持を得ている。
お酒の種類はそれほど多くないが、トウガラシが入った「金魚サワー」、玉葱の皮を煎じたものを入れた「玉葱サワー」など、変わり種のお酒もある。
また、「バラフ」のように話題の野菜、珍しい野菜などもいち早く仕入れており、話題づくり、健康づくりに一役買っている。
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【岩波】 [赤ちょうちん]
祭好きってわけでもないけど
神田祭が近い。
街角にはポスター、ビルにはしめ縄。
ふつうの小さなビルにも小さなしめ縄が飾られているのには驚いた。
なんだかんだ言っても神田で一日のほとんどを過ごしている私にとって
神田の象徴といったら、ひとつには赤ちょうちん。
仕事帰りに一杯ひっかけ、疲れた体を癒し疲れた心を慰める場所だ。
新幹線のガード下にある「岩波」は、そんな憩いの場所である。
もともとは鰻とおでんの店だったそうだが、お酒やおつまみも豊富な居酒屋だ。
今夜のお酒は「浦霞」にした。
お刺身の三点盛り(750円)、焼き鳥の盛り合わせ(750円)、そして岩波名物であるぴんぴん焼き(500円)を頼んだ。
三点盛りは、カンパチ、シメ鯖、まぐろ。
ほどよく脂ののったカンパチと鯖の旨味あふれるシメ鯖。
肉感的なまぐろはやっぱり刺身の王様だ。子どもの頃から大好きだった。
写真左から、皮、もつ、つくね、もも、軟骨、砂肝。
焼き鳥は6本も盛ってある。ワオー!
つくねはふわふわに柔らかいし、
軟骨は楽に噛めるほどの歯ごたえ、くっついている肉がまたいい。
刺身も焼き鳥もおつまみとしては定番だが、おつまみにふさわしいからこそいつも食べたくなる。
ぴんぴん焼きは、おろした山芋とオクラ、納豆、タコなどを混ぜた生地をお好み焼き状に焼き、
卵とかつお節を載せたものだ。
卵をくずしてかつお節と混ぜ、おもむろに箸で本体を切断。
見た目が良くないとか言わずに、よくご覧あれ。
納豆のまろやかさと、山芋の弾力が、もう、こたえられない。
「なまらうまい!」
たくさんの材料が混ざり合ってぴんぴん焼きという一つの味になっている。
ぴんぴん元気になってきた(ような気がする)・・・。
週末でもなかったが、店内は笑顔の酔客で大賑わいだ。
やっぱりみんな憩いに来るんだなあ。
今日の一言
「集うお客は酔客か粋客か」
もう、なんだかよくわからなくなっている。ご機嫌になってしまったのは確かだ。
紹介するお店も徐々に増えてきたが、私が今つかっているのが
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本日のお店
店名 岩波
住所 千代田区鍛冶町2-13-25
TEL 03-5256-3960
地図はこちら営業時間
11:30~14:00
16:00~23:00
定休日:土曜日・日曜日・祝日座席 1Fカウンター4~5名、テーブル8名、2Fテーブル25名
客層 常連サラリーマンのほか、地方から出張に来た人など主なメニュー
焼き鳥各種 120円~200円
焼き鳥盛合せ 750円
ぴんぴん焼き 500円
オム焼そば450円
いか一夜干し 400円
おでん盛合せ4点 500円
おでん盛合せ6点 800円
おでん単品 100~200円
刺身三点盛合せ 750円
馬刺し 750円
鳥唐揚げ 550円
なすみそ炒め 400円
いかげそ唐揚げ 350円
豚もつ煮込み 400円
冷やっこ 300円
いかの塩辛 350円
枝豆 350円
お新香 350円
ドリンク
生ビール 500円
ビール中瓶 480円
焼酎サワー各種 400円
酎ハイ 350円
ウーロンハイ 350円
玉露割り 400円
梅酒ロック 400円
梅酒ソーダ 450円
ウイスキー水割り 350円
他に日本酒各種、ソフトドリンクなど
ランチメニュー
刺身定食 700円
うなぎ定食 800円
うな丼 700円
メンチカツ定食 600円〈こだわりチェック〉
・看板娘はいる? 初代店主の奥様であるママさんが週に1、2回顔を出します。・ランチはドリンク付? お茶かお冷。
・ランチタイムは禁煙? 喫煙可。
・トイレは快適? 1階と2階に洋式が1つずつ。
・ビールの銘柄は? サッポロ。
〈豆情報〉
ガード下の老舗居酒屋らしく、常連のお客さんが多い気さくな雰囲気のお店。
良心的な値段とアットホームさに近隣のサラリーマンがひきつけられている。
もともと鰻とおでんの店だっただけに、鰻やおでんメニューはいまも健在だ。
汁が染み込んで色が濃くなったおでんの卵は「ガングロ卵」と呼ばれているそうな。
飲み目的の人ばかりでなく、食事をしに来るお客さんもいる。
夜のうなぎ定食は1050円、おでん定食は840円。
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